本校の概要

 


本校は、市街地から北方へ約8km、車で15分の所に位置し南前方にバンナ岳、前勢岳、北後方に沖縄県最高峰の於茂登岳を仰ぐ。
 西に流れる名蔵川に囲まれた浦田原平原にたたずむ静かな集落の中にある。
 集落は、大きく分けると名蔵・元名蔵・嵩田の三つの集落からなり、221戸、549人(平成16年6月現在)が点在した集落を形成している。
 住民は、主に沖縄本島・宮古島・台湾・地元八重山の各地から自由移民として入植し、甘庶・パイナッブル・マンゴーなどを栽培している。もともと純農家であるが、近年、兼業農家も増えつつある。過疎化の現象は、ここ名蔵も例外ではないが、名蔵団地も増設し、学校の活性化へつながっていくものと期待されている。
 校区内には、自然の豊かな白水や名蔵湾のマングローブ、八重山民俗園、嵩田植物園などの観光名所や、石垣島製糖工場があり、農業用水としてしての名蔵ダムも完成している。
 地域の文化的行事としては、豊年祭や土地公祭等があり、本校の生徒も参加している。地域住民・保護者の学校への協力は非常に積極的である。ほとんどの保護者は学校に対して、基礎学力の定着・少人数を生かした個別指導、そして21世紀を生き抜く粘り強い児童・生徒の育成を願っている。


本校は、幼稚園・小学校・中学校の併置校で、学習発表会や運動会など大きな行事は幼・小・中連携のもとに行っている。通学路の遠い児童・生徒は約3kmの所から通っており、一部の児童・生徒には自転車通学を認めている。児童・生徒が利用できる教育施設は乏しいが、平成14年に国立天文観測施設(ベラ)が完成し、体験活動や総合的な学習の時間に役立つものと期待している。

 本校は、平成3年度から4年度は沖縄県並びに石垣市教育委員会の指定を受けて、へき地教育研究を進めた。平成4年度には八重山地区中学校体育連盟主催体育大会で、卓球男子の部で11連覇を達成した。平成7年度から9年度は中学校が沖縄県教育委員会並びに石垣市教育委員会の指定を受けて「平和教育」の研究を進めた。
 平成13年度から14年度にかけて中学校が石垣市教育委員会の指定を受けて「道徳教育推進実践」の研究を進めた。

平成16年度は,体育館新築工事に着工し,平成17年5月21日には体育館落成祝賀会及び小学校創立55周年・中学校創立50周年記念式典が盛大に挙行された。