本日6月24日は、旧暦5月4日のユッカヌヒー・・・。
例年であれば、石垣市爬龍船競漕大会が開催され、漁業者の皆さんによる祈願バーリーに始まり、転覆バーリー、上がりバーリー等々により、航海安全、無病息災並びに豊漁を願うさまざまな取組が勇壮に展開されますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る対策として、歴史上初めての中止・・・。
ただ、各地区及び漁業者の皆様の判断により、祈願を中心とした海神祭がそれぞれの地域の伝統に則り厳かに行われました。その中、ハーリー舟(サバニ)に乗り込み、航海安全、無病息災並びに豊漁を願う「スネー」が、本校校区内に拠点を置く東1組、東2組の漁業者の皆さんにより、本日早朝より執り行われました。
…感染症により国内外において厳しい状況下にあっても、地域やその地域に生きる者にとって重要となる願いや祈りについては、全ての者の想いを一つにするかのようにしっかりと確実にその願いや祈りは進められました。
今年のユッカヌヒー、賑わい・・・という部分においては例年とは格段に異なる状況ではありましたが、目の前にて繰り広げられるその取組や、漁業者の方々の言葉からは、例年以上に皆さん一人一人の、目の前に輝く広大な海やそれらから得られる豊かな恵み・・・、さらには未来の海洋環境等に係る想い等に触れることができました・・・。
20年以上も続く本校の伝統的な学校行事である「ハーリー体験学習」も、今回の石垣市爬龍船競漕大会の中止に伴い、10月9日に延期となりました。今朝はその実現への願い等を込めて6年生児童が地域の「スネー」を見学させていただきました・・・。(なんと、東1組の皆様の思いがけずの計らいで転覆ハーリーまで…。)
「ハーリー体験学習」・・・、その暁には、これまでの取組の歴史に係る感謝の想いを込めて、・・・これまでの歴史にはないくらいの素晴らしい櫂(エーク)裁きを、本校最高学年である6年生一人一人が披露してくれる・・・と願っています。