春風がやわらかく校庭を吹き抜ける3月2日(火)、体育館では「6年生を送る会」が行われました。朝から子ども達は「今日は特別な日だね」と声を弾ませ、委員会の子ども達が心を込めて準備した装飾や花のアーチが並ぶ会場へと向かいました。色とりどりの掲示に照らされた体育館は、6年生の門出を祝うあたたかな空気に満ち、始まりの合図を静かに待っていました。
6年生の入場とともに、体育館いっぱいに大きな拍手が広がりました。少し照れくさそうに、でも誇らしげに歩みを進める6年生。その姿を在校生は憧れと感謝のまなざしで見つめます。「ありがとう」と「おめでとう」を胸に、子ども達のステージが幕を開けました。
最初に会場を明るく染めたのは、1・2年生の元気いっぱいのダンスです。小さな体をめいっぱい使って表現する振り付けに自然と手拍子が起こり、6年生の表情にも笑みがこぼれます。続いては幼稚園児。かわいらしい声で「卒業おめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えると、心を込めて作った手作りプレゼントを6年生へ。小さな手から大きな手へと想いが受け渡される瞬間、体育館はやさしい温度で満たされました。
3・4年生は、手話を交えた歌声で6年生への感謝をまっすぐに届けました。一つ一つの手の動きと表情にこめられたメッセージが会場を静かに包み、歌い終えると同時に温かな拍手が長く続きました。5・6年生によるなわとびリレーでは、空気が一転、体育館が熱気に包まれます。スピードと正確さが求められる勝負に全員が集中し、息の合った跳躍に下級生から大きな声援が飛び交いました。最後まで諦めずに跳び切る姿がまぶしく、ゴールの瞬間には歓声と拍手が一つになりました。
今年は、会をさらに盛り上げる取り組みとして「王様しっぽとり」も実施。王様を守りながら、仲間と作戦を立てて相手チームのしっぽを狙います。合図とともに子ども達は体育館を駆け、声を掛け合い、仲間のピンチにはすぐに駆け寄る——そんな協力の姿が随所に見られました。笑い声と歓声に満ちたこの時間は、学年の垣根をこえて心がひとつになる、野底小学校らしい温かさの象徴となりました。
さらに、6年生からは在校生への“対決クイズ”もありました。6年生が本気で挑む姿に在校生も負けじと挑み、正解が発表されるたびに歓声と拍手が弾けました。大人顔負けの集中力と、子ども達らしい明るさが交差する、笑顔と熱気の詰まった時間となりました。
会の締めくくりには、校長先生から6年生に向けた温かい言葉が贈られました。校長先生は、この一年間の6年生の歩みを丁寧に振り返ります。入学式では、1年生が安心して歩めるようにと1年生の手をひいて一緒に入場してくれたこと。運動会では、競技だけでなく準備や片付けでも下級生を支え、学校全体を頼もしく先導してくれたこと。朝の集会では、司会として落ち着いた進行で会をまとめ、全体の雰囲気を整えてくれたこと。そして学期の始まりには、代表として前に立ち、自分の言葉で学期初めの決意をはっきりと伝え、全校の気持ちを前向きにしてくれたこと——。その一つ一つが、6年生が学校の中心として努力し続けてきた確かな証であり、在校生にとっては「自分もこんな6年生になりたい」と思える、憧れの背中でした。話を聞く6年生の表情には誇らしさがにじみ、在校生のまなざしにも新しい決意が宿っていました。








こうして「6年生を送る会」は、あたたかな余韻の中で幕を閉じました。子ども達が互いを思いやり、協力し、工夫してつくり上げたこの会には、野底小学校で積み重ねてきた日々の学びと成長がぎゅっと詰まっています。6年生が見せてくれた優しさやリーダーシップは、確かなバトンとなって在校生へとつながり、これからの学校生活を明るく照らしていくことでしょう。
保護者の皆さまにおかれましては、日頃より本校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。これからも、子ども達一人一人の良さが輝く学校づくりを大切に進めてまいります。引き続き、変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。