野底小学校では地域の農業指導者・下地さんを講師にお迎えし、田んぼの学習活動を行いました。子ども達は、自然と共に生きる農業の知恵にふれながら、田んぼの環境を守るための「木酢液(もくさくえき)」の設置作業に挑戦しました。
木酢液は、木材を炭にする際に発生する煙を冷却して得られる液体で、自然由来の防虫・防菌効果があります。農薬に頼らず、環境にやさしい方法で作物を守るこの知恵は、昔から受け継がれてきた大切な技術です。
子ども達は、下地さんの説明を真剣に聞きながら、田んぼの周囲に木酢液を丁寧に設置しました。
「虫が来ないようにするために、自然の力を使うんだね」
「お米が元気に育ってくれるといいな」
と、目を輝かせながら作業に取り組む姿が印象的でした。
田植えから始まったお米作りも、いよいよ中盤。子ども達は、稲刈りに向けて、日々の成長を見守っています。
「たくさんお米がとれるように、しっかりお世話したい」
「自分たちで育てたお米を食べるのが楽しみ!」
「おうちの人にも食べてもらいたいな」
と、それぞれが収穫への思いを語ってくれました。
野底小学校では、地域の方々とのつながりを大切にした教育活動を行っています。今回のように、地域の専門家をお招きしての体験学習は、教科書だけでは得られない知識を子ども達に届けてくれます。
地域の方々は、子ども達にとって「もう一人の先生」です。農業、自然、文化、歴史など、さまざまな分野で活躍する地域の皆さまが、子ども達の学びを支えてくださっています。こうした関わりを通して、子ども達は「自分たちは地域の一員である」という意識を育み、感謝の心や協働する力を身につけていきます。




今後も、地域とともに歩む学びを大切にしながら、子ども達の豊かな感性と探究心を育ててまいります。
いつも本校の教育活動に温かいご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。地域の皆さまのご協力のもと、子ども達は日々、たくさんの学びと感動を経験しています。今後とも、子ども達の健やかな成長を見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。