野底小学校では、石垣島ならではの自然環境を生かした学習として、貴重な海草「ウミショウブ」を守る活動を続けています。
ウミショウブは、石垣島と西表島の浅瀬にのみ生息する極めて希少な海草であり、現在は絶滅危惧種にも指定されています。海の生き物のすみかとなり、水質浄化や二酸化炭素の吸収にも関わる、豊かな海にとって欠かせない存在です。
子どもたちは、地域の方々やエコツアー団体「ふくみみ」と協力し、現地での観察や育成のサポートを行っています。実際の海の変化を自分の目で確かめる体験を通して、自然と人とのつながりを深く感じる学びとなっています。
この活動の中で、多様な学びと実践が生まれています。
• 海草が減った理由を調べる探究
• 生態系について学ぶ理科・総合的な学習
• ウミガメが近づかないよう海中に柵を作ったり、自分たちで工夫した置き物を設置したりする「海の案山子(かかし)作戦」の発案と設置
• 地域の大人や専門家と学ぶ協働的な活動
子どもたちは観察結果から自分なりの考えを持ち、仲間や大人に説明する場面も増え、コミュニケーション力や主体性も育っています。そして何より、自分たちが暮らす石垣島の自然の豊かさに改めて気づき、「ふるさとを大切にしたい」という気持ちが深まっています。
地域・企業・学校が協力する取り組みとJブルークレジット認証
ウミショウブは一時、ウミガメの食害により大きく減少しました。これをきっかけに、野底小学校の子どもたち、地域団体「ふくみみ」、そして県内企業3社が連携して保全活動を進めてきました。
こうした活動の成果として、ウミショウブの回復状況やCO₂吸収量などが評価され、国内初となる「Jブルークレジット®」の認証が取得されています。Jブルークレジットとは、海草などが吸収したCO₂の量を企業などが売買できる仕組みであり、購入した企業はその分のCO₂を削減したとみなされます。
認証の主な内容
• 対象: 絶滅危惧Ⅱ類ウミショウブ
• 認証対象期間: 2024年7月1日〜2025年6月30日
• CO₂吸収量: 0.6トン
• 対象面積: 0.08ha
• プロジェクト開始: 2023年8月〜取り組み継続中
地域・学校・企業が力を合わせることによって生まれた成果であり、子どもたちの学びが地域の環境保全に直接つながっていることを示すものでもあります。今後は、この豊かな藻場のさらなる成長と、エリアの拡大を目指しています。

いつも本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
ウミショウブの保全活動を通して、子どもたちは、自然を見つめるまなざし・自ら考え、調べ、行動する力・地域と協働する姿勢・ふるさとを大切に思う心を確かに育んでいます。
これからも地域の皆さまと連携しながら、子どもたちの学びをさらに充実させていきたいと思います。
引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。